毎年晩秋に掛けて塩引き鮭を自作していました。
知り合いの方から何本か仕入れて貰っていました。
しかし、ここ何年か大河津分水河口部に工事が続き鮭が獲れません。
自作の塩引きを親戚にやっていましたがそれが出来ず困っていました。
鮭の販売している所は分かりますが大きさと値段が少々不満足です。
ここ何年かはスーパーで甘塩の切り身鮭で凌いでいました。
どうしても大型が・・・
11月の初旬寺泊に真鯛釣りに出かけ風邪をひき咳が止まらず1週間ほど自宅待機中でした。
病に伏せている最中に釣友からTELでせがまれ鮭の販売所を検索。
村上、阿賀野川、信濃川、柏崎、地区の情報を一通り調べてみました。
が、なかなか希望にかなう値段と大きさがありませんでした。
「新潟県稚魚放流」で村上、長岡、上越市立水族館?とヒットしました。
(何?上越水族館・・・(・・?更に桑取川の鮭!)
OH~OH~あの鮎釣りが出来る!
直江津港のチョット先の~!
有間川漁港の~!
頭の中に少しづつ地図が浮かんできました。
果たして販売して貰えるのか
問題は売ってもらえるのか?型は大きいのか、値段は・・・エトセトラ。
組合はかなり以前より放流、販売している様でした。
少し不安が確かあの川幅は小さい筈?
水量は?HPを見れば多い時は年間1万2千匹の捕獲量があるそうな。
なるほど水量は少なくとも大型の鮭が投網で捕獲されている様子がモニターに映し出されていました。
車で行くとすれば走行距離は片道約150㎞かな?。
釣り時は直江津港へ行ってるくらいですから全く問題なし。
早速11日9時頃桑取川鮭採抱所025‐546‐2077へ問い合わせ。
組合長らしき方がTELに出てくれました。
「今日も朝から買いに来られてる方がおられました。」
「まだありますョ~」と色よい返事。
早速釣友と出発です。
いざ出発
今回鮭を持って帰る入れ物を釣友のシマノ製45L クーラーボックスを積んで行きました。
新潟市内の自宅から9時30分に出発。
自宅から寺泊へ402号線経由柏崎~鯨波8号線~直江津~有間川(桑取川)途中休憩を入れて約2時間40分でした。
平日の朝は流石に込み合います。
8号線から桑取川手前の交差点を左に曲がると直ぐに無料駐車場があります。
本来ここに車を置き橋の方へ約20m位坂道を歩いて行くと川沿いに看板と坂下に鮭採抱所が見えます。
橋の上から
実はこの看板の下から見える水量の少ない川面が微妙にザワツクのが分かります。
「エッエッなんだ~」鮭がつがいで戯れています。
早速橋の上から川を覗いてみます。
透明度の高い川水の中に大型の魚8匹がユックリ右や左に泳いでいます。
少し上流に目をやると組合員が投網で鮭を捕獲しています。
文字通り一網打尽余りに重くやっと引き上げています。
この橋の上から海岸が見えますし、沿線には欅の葉が赤く染まっています。
この景色を見るだけでも心が休まります。
鮭採抱所へ
暫し景色を見とれていると次から次とお客様が訪ねてきます。
我々も近くまで行って投網で魚の捕獲を見学です。
建物の中を覗くと組合員が交代で食事中です。
「鮭売って頂けますか?」と声を掛けると組合長が対応してくれました。
「今はまだ雄しか販売できませんが宜しいですよ」
丁寧な対応をして頂きました。
生け簀の蓋(コンパネ)の上に何本か並べてあります。
「値段は?」の問いに
「大きいもので1,500円小さい物は700円、1,000円もありますョ」。
見た感じ大型は5kg近いですネ、小さい物で1.5kgまで無いかな?
私は大型を3本頂きました。
釣友も3本買いました。
大型を2本と1,000円の小型を1本を買いましたが・・・。
この重さで急坂を歩くとなると体力に自信のない我々には酷でした。
この鮭の尾びれを折らないで収納できるクーラーボックスの長さは最低80㎝オーバーは必要でした。
釣友のクーラーボックスでは少々長さが・・・
私はこれで運びました。
更に氷(ペットボトルを凍らせたもの)も必要ですネ。
帰り際「抱卵している雌魚はいつ頃販売予定ですか?」の質問には
「未だ採卵が終わらないので25日以降になるかも知れません」
要するに未定って事ですかネ?
値段は3,500円位だそうです。
来られる前にTELするのがベストですネ!。
因みにイクラと筋子は雌鮭より値段が高いそうです。
私は嫁さんが生鮭からイクラを作れるので良いですがくれぐれもアニサキスには注意が必要ですネ。
買値は2024.11.20現在です要確認の事。
オレンジ色
鮭は海にいる時は鱗があるそうです。
川に上がる頃に鱗を落すと書物に記してあります。
その時あのヌルヌルが出るのでしょうか?
これがなかなか厄介でタワシに塩を付けて落とします。
滑らない様に軍手をして掴むのが一番です。
早速その日のうちに腹を裂いてみると見事なオレンジ色をしています。
更に腹の中を触っていると脂が凄い。
因みに鮭は川に登る前、真水に慣れる為に海と河口の間に何日か止まり川水に体を慣らすそうです。
私が子供の頃見たのはこの時です。
海に仕掛けてある網にかかる鮭の身は赤っぽいオレンジ色をしています。
銀鮭の腹色に近いかもネ?。
ここは(魚止め)海から30m前後しかありません。
山から流れてきた水の透明度が高く底の玉石が丸見え当然魚も・・・。
木々が黄色や紅葉し色付いています。
今回初めて訪れたこの地に感謝しました。
このきれいな水に鮭や鮎、イワナ。
海にはブリや真鯛、アカイカ、スルメイカ、本当に羨ましい場所ですネ。
腹の中は
スーパーや小売店ではほとんど目にする事が無いと思われます。
腹の中が白っぽい鮭。
時が経つにつれ腹の中は白っぽくなってきます。
安心して下さい人間みたく黒くはなりませんから。
特に雌魚は栄養がハラコに吸収されるので尚更身(ハラス)が痩せてくる感じです。
最近鮭を釣らせる川があります。
河口にいる時や川に上がると餌を取らないと聞きます。
川に入って来た鮭は餌を喰いつくのではないという事らしいです。
魚が小さい頃餌を口にした時の習性が反射的に口を使わせるそうです。
言わば生き物の性質を利用する釣りです。
早い春に鯛ラバやルアーで桜鯛を釣る釣れた話があると思いますが正にそれですネ。
人間が反射的に手足や口を使うと一緒ですネ。
で、今回1本は西京焼きにしたく白味噌、砂糖、味醂を混ぜ合わせます。
鮭を切り身にして丸1日味噌に付けてから真空パックで冷凍して置きました。
因みに1日だけ塩漬けにしてから軽く塩抜きをしましたが皮目が少々塩っぱく感じました。
1日しか塩漬けをしなかったのですがネ。
雄魚の顔は迫力がありますネ。
後の2本は塩引きそれも甘口でやって見ました。
右側の魚はブナが出始めていますが未だ白っぽく見えます。
白鮭と言われる由縁でしょうか?
機会があれば山漬けをご紹介できると良いですネ。
次回も宜しくお願い致します。